小樽焼

OTARU YAKI

小樽焼は北海道小樽市近辺で生産されていた伝統的な日本の陶器です。その歴史は明治時代まで遡り、常滑焼の技術的な影響を受けて生産がはじまったとされていますが、近年、100年以上の歴史に幕を閉じ、廃窯となりました。

伝統的な小樽焼は、釉薬は緑玉織部を使い、透明感のある青緑色が特徴です。なお、最近では、小樽焼の伝統を引き継ぐべく、新・小樽焼として、ガラスを用いた新しい手法で、作品が製作されている工房もあります。


函館焼

HAKODATE YAKI

函館焼は北海道の函館市一帯で生産されていた伝統的な陶磁器です。その歴史は江戸時代末期(安政時代)に遡り、美濃焼の陶工が函館に渡り、北海道では初めての陶磁器生産地となりました。しかしながら、北海道では元々、良い陶土、釉薬がなく、本州からの輸送に頼っていたため、採算がとれず、わずか4、5年で廃窯となりました。

伝統的な函館焼は、函館の名所など北海道の文化が青く描かれた染付磁器です。なお、最近では、函館に住む数多くの陶芸家によって、素晴らしい作品が製作されています。


札幌焼

SAPPORO YAKI

札幌焼は北海道札幌市近辺で生産されていた伝統的な日本の陶磁器です。その歴史は大正時代まで遡りますが、その後、経済的な理由から、わずか10年前後で廃窯となりました。その後、昭和61年に涌井辰雄氏が札幌焼を再興し、現在の札幌焼盤渓窯となっています。

伝統的な札幌焼は、陶器、磁器など数々あったようですが、代表的なものとしては染付磁器です。なお、最近では、復興された札幌焼や札幌に住む数多くの陶芸家によって、素晴らしい作品が製作されています。


北海道地方(窯)

HAKKAIDO (Others)

北海道は元々、良い陶土、釉薬がなかったため、陶芸としては、あまり適した地ではありませんでした。

しかし、最近では、旭川、富良野など北海道各地で、数多くの陶芸家が陶器、磁器など様々種類の作品が製作されています。